先日ご紹介した本の映画見てきました。
当時の雰囲気や世相が良く表現されていて、非常に面白く見させてもらいました。
小説の中でもガトリング砲を主人公が自ら撃つ場面があります。
情景が浮かびづらいところではありましたが、映画でみるとこんな感じであったのかというのがよくわかりました。
それにしても、当時の薩摩・長州を主体とした官軍、そして、幕府側の東北諸藩の状況、そこに武士の価値観や関ケ原の因縁、勝ち馬にのり身を立てようとするもの、その状況に乗じて儲けようとするもの、様々な思惑が入り乱れ、決して歴史とは一面的なものではなく、いろいろな人の視点で複合的にみないと理解できないものだという思いを強くしました。
自分を起点として幕末の一時代に先祖は生きていただろうし、その時にはどういう思いで生きていただろうかというのも思います。
江戸時代というと、今を生きる自分たちにとっては、書物の中のものという意識があります。
しかしながら、自分が日常で見聞きする建造物や街並み、自分が触れている食べ物や習慣に伝統的に残っているものもあり、少し調べてみると、これは江戸時代よりはるか昔から続いているものなんだと感じると、今と昔が地続きでつながっていると感じることがあります。
そういう意味では、今生きていることは、時間の縦軸の中につながっていて、目には見えないが、いろいろな先人の礎の上に乗っからせてもらっているとも言えます。
そんなことを考えながら、映画を楽しむことができました。
映画しかみていない方は、小説のほうを読むことをオススメします。映画はどちらかというとお話の後半が描かれており、前半部分のお話のほうも、当時の平和な雰囲気を感じることができます。
といっても、日本人の向学心や幕府がなぜほろんだか、また統治に必要なエッセンスとはどんなものがあるかなど、組織運営や政治力学的なことも読みようによっては知ることができる面白い内容です。
現代を生きる私たちも数百年後からみれば、歴史の中にいます。
そう思うと、後世の人たちは現代のことをどう思うんでしょうね(笑)
明日も早起きします。
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