おはようございます。
今日は大学生の時に読んで今も読み返す本について。
自分は日本人です。でも日本人であることの定義とはなんだろうかなんて真面目に考えていた若い時。
タイトルに「代表的日本人」と書いてあるこの本に不思議と惹かれ購入しました。
その頃考えていたことは、人間の成熟とは、時間が自然に解決するものではないということ。
簡単に言えば、20歳の若者とと60歳のご年配の方、どちらが人格的に成熟しているかというと、若い私は、それは60年も生きているんだから、60歳の人のほうが人格的に成熟しているだろうと安易に考えていました。
でも実際は60歳でも成熟していない人はいるし、逆に言うと、20歳でも成熟している人はいるということ。
この違いは一体なんだろうとか考えていた時に、この本は非常に印象深く思い出されます。
私心をなくし、世のため、人のため
人の上に立つものの生き方、考え方について、特に凡人を超越した価値観があります。
まず私心がありません。自らをむなしくして、ことにあたります。
質素な生活、質素な身なり、お金や財産などが入っても、人にあげるか、受け取らない。
私のものより公のもの、人のためになること、みんなのためになることに心血を注ぎます。
もともとそういう資質を持って生まれてきたということもあるかもしれませんが、幼少期に大きな体験をして、豊かな感受性でうけとり、その後の人生を苦労の中で築きあげていくといった強い意志を感じます。
誠・実・真のこころ
読んでいて、感じるのは、当たり前のことを当たり前に実行していく強さがあります。
嘘はつかない・父母や年長者には敬意をはらう・立場の弱いものや年少者には暖かい目線で接する。
努力する・勉強する・謙譲の心など日本語で言えば、徳や善などに該当するものをもっていて、またそれを当たりまえのように実施されていきます。
また自らをよく修めるということに関して、余念がないという感じがします。
明らかに論語でいう君子、聖人に少しでも近づくことが、生きることという確かな価値観をもっているのではないかと私は思います。
ですので、エピソードを読むだけでも、自分は到底及ばないと感じることが多々あり、今近くにそういう人がいれば、迷わず弟子入りしてしまうだろうなと感じる偉大な先生たちばかりです。
まとめ
かつて日本にはこういう立派な先生たちがいました。
それで終わればそのままですが、ここに何かを感じ、少しでも自分のできる小事を日々の中に積み重ねていくことが自分の人生にとっても大事かなと思います。
早起きすることも少事の積み重ねかもしれないなと思いつつ、明日も早起きします。
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